素肌の力を引き出す美容法として、注目されている肌断食。
スキンケアが当たり前の現代において、肌断食には賛否両論があります。
「肌断食できれいになるなんてウソ」
「肌断食はやめたほうがいい」
「肌断食は効果がない」
というようなもので、SNSやサイト(記事)などで散見されます。
肌断食を否定しているのは、化粧品会社や美容系サイト、自称美容家、肌断食に失敗した人などで、肌断食が広まると困ってしまう立場の人のようです。
そこでこのページでは、肌断食専門会社として、肌断食に否定的な意見についての見解をお伝えします。
肌断食に不安な人は、是非、このページをご覧ください。
肌断食をオススメする根拠を肌断食研究所代表の、私、加藤がお伝えします!
目次
そもそも肌断食とは
肌断食とは、肌の断食。
つまりは、化粧品に頼らない美容法です。
素肌本来が持っている力を引き出すために、化粧品を減らしたり、化粧品を使わないようにします。
つまり、引き算の美容法です。
そのため、肌断食に否定的な意見を見聞きすると、信じてしまいやすいのではないでしょうか?
「期待した効果が実感できない」
「悩みの症状が良くならない」
「たくさん保湿しても乾燥する」
と、お悩みの人がいます。
これらの肌悩みは、過剰なスキンケアによって素肌本来の力(バリア機能)が弱ってしまったことが原因です。
肌をきれいにするはずの化粧品が、逆に負担となっているのです。
肌断食とは、与えることをやめて、負担となっている化粧品を引き算することで、素肌本来がもっている力を引き出します。
肌断食を広めたのは医師
肌断食は、皮膚科医や形成外科医などの医師の先生方の発信により広まりました。
肌断食は、ドクターお墨付きの皮膚生理に適った方法なのです。
もし、肌断食に不安でしたら、下記の書籍も一読されますことをオススメします。
宇津木先生は、化粧品を否定し、肌断食を広めた第一人者と言っても過言ではありません。
宇津木先生の勧める美容法は、「宇津木式」と呼ばれています。
池田先生は、とくに洗いすぎに着目されています。
洗いすぎてバリア機能が低下するから、保湿を必要とする悪循環に陥っていることを指摘さています。
非常に読みやすく、理解しやすいためオススメです。
【化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた】著者 美容皮膚科医・山口麻子
山口先生は、女性の医師ということもあり、女性には共感しやすかったり説得力を感じると思います。
肌断食には、素肌を健康に美しくするだけでなく、素肌の自信が心の自信につながることで、心まで美しくなると主張しています。
バリア機能がすべて
肌断食に否定的な意見を見ると、バリア機能について理解していないのではないか?と思われるものにしばしば出会います。
素肌の健康と美しさに欠かせない要素がバリア機能であり、バリア機能さえ理解できていれば、スキンケアに関しては90点以上の知識があると言っても過言ではありません。
それほどバリア機能への理解は重要なため、まずはバリア機能について簡潔にお伝えします。
バリア機能とは
バリア機能とは、皮膚表面の角層(角質層)が担っており、主に2つ役割があります。
- 外部の異物が体内に入らないようにすること
- 体内の水分が蒸発しないようにすること
バリア機能とは、外部の異物が中に入らないように、体内の水分が外に出ないように、外側と内側の境界線の役割をはたしています。
この2つの保湿成分は、どんな高価な化粧品も足元に及ばないほどの保湿力をもっており、角層の隙間を埋めるように敷き詰められることで、肌は高い保湿力を保持するとともに外部の異物が体内に入ることを防ぎます。
つまり、素肌の保湿成分が多ければ多いほど保湿力が高く、さらにバリアする力も強い肌といえるのです。
肌には天然の保湿成分で作られたバリア機能があるため、外部からの保湿は必要としません。
肌断食は特別なことではない
肌断食は、荒治療のような過激な美容法と思われている人がいますが、そんなことはありません。
なぜなら肌には、バリア機能という天然の保湿クリームがもともと備わっていて、ただそれを活かすだけだからです。
※アトピー性皮膚炎などの一部の例外は除く
肌にとっては、なにもつけないことがデフォルトであり、健やかに過ごせるような設計になっています。
あなたも、スキンケアをしない肌には何も異常がないどころか、むしろきれいなはずです。
たとえば二の腕の内側や太ももの内側は、肌トラブルがないばかりか、とてもきれいではないでしょうか?
肌断食研究所のお客様が、「お手入れをしていない肌ほどきれい、という矛盾に気づいて肌断食をはじめた」と仰ってましたね。
肌断食を否定している人
まずは、肌断食を否定している人の属性を見ていきましょう。
情報発信している人によって、肌断食を否定する目的に多少違いがありそうです。
1.化粧品会社
化粧品会社が肌断食を否定するのは、自社の化粧品を販売するためですから、当然かも知れません。
化粧品会社の運営するサイトでは、完全には肌断食を否定せずに、肌断食の一部を否定しつつ、足らない部分は化粧品で補うなど自己都合が良くなるように記事を結論つけているものが見受けられます。
2.美容系サイト
美容系のサイトは、バナー広告や各ブランドとのタイアップ広告が収益の柱となるため、より多くのページビュー数を獲得することが目的になっています。
肌断食を紹介しているのは、ある程度のページビューが見込めると考えたのでしょう。
美容法の一つとして紹介しつつ、化粧品を紹介している記事があるため、肌断食を否定していると考えられます。
3.美容家
自称美容家は、TwitterやInstagramなどのSNSやYouTube、ブログなどで情報発信をしています。
美容家というポジションは、化粧品会社と違い薬機法の制限を受けないため、より自由な発言ができるのが特徴です。
自称美容家の方々たちも、広告収益を得ることを目的としていたり、もしくは自社サービスへの動線の一つとして、肌断食を否定するコンテンツを公開していることがあります。
また、SNSによって注目度や影響力が備わってくると、自身の承認欲求を満たすために情報発信をしていると見受けられる人もいます。
その他、当初は化粧品には否定的な意見を持っていたけれど、時間の経過とともに意見を変えている人もいますので注意しましょう。
4.ドクター(一部)
最近では、美容皮膚科医などのドクターがSNSやYouTubeを使って、認知度を上げたり集客を図っている人もいるようですが、中には肌断食を否定している先生もいます。
もちろんドクターは、皮膚のプロフェッショナルですから、肌断食に肯定的な先生方が多いのは事実です。
そのような方は、自身のオリジナルブランドの化粧品を作り、販売している人もいます。
もちろん、ドクターに相談するような人は、バリア機能が低下していたり不十分な人もいますので、そのような人はスキンケア化粧品などの保湿が必要なケースはあります。
しかしながら、肌が正常な状態の人にも、つまりは誰にでもスキンケア化粧品の使用を推奨していることには疑問が残ります。
5.肌断食に失敗した人
肌断食に失敗した人がSNSやブログ等で、「肌断食は効果がない」とか「肌断食はやめたほうがいい」と情報発信している人がいます。
肌断食に失敗した人は、やり方を間違えていたり、肌への正しい知識がなかったという人がしばしば見受けられます。
肌断食はやり方次第で大きく変わりますので、肌断食の失敗談を鵜呑みにしないようにして、成功できる方法で肌断食をしましょう。
このように肌断食を否定している多くは、自身が得になるためのポジショントークがほとんどです。
そのため、「その人はどんなことで収入を得ているのか?」や「このコンテンツを発信することで何につなげようとしているのか?」というような俯瞰した視点で情報を見ると、そのコンテンツの真意が見えてきますよ。
肌断食はやめたほうがいいという意見
“肌断食はやめたほうがいい”という意見をご紹介します。
当サイトを運営する肌断食研究所では、今まで批判的な意見に対して取り合わない姿勢でした。
しかしながら、お客様から
「“肌断食はやらないほうがいい” “肌断食は効果がない”というサイトやYouTubeを見て不安になる」
という声を複数いただいたことから、ネット上に出回っている否定的な意見をご紹介するとともに、それに対する見解をお伝えします。
1.肌には化粧品が必要である(という前提で否定する)
肌断食を批判する人には、健康で美しいを保つためには、スキンケア化粧品が必要であるという前提をもっているようです。
この前提があるため、どれだけ肌断食を理論的に伝えたとしても、噛み合うことはなさそうです。
もちろん肌には、天然保湿因子と細胞間脂質という素晴らしい保湿成分が備わっていますので、スキンケア化粧品は必要ありません。
「保湿や美容成分がなければ、健康で美しい肌が保てない」というのは、あまりに肌の機能を理解していない主張に感じます。
また、「美肌効果が期待できる」などの抽象的な表現を用いる人が多く、“何となくよさそう”を演出していることが多いのも特徴です。
“納得できる根拠”がない美容情報を、鵜呑みにしないようにしましょう。
美容医療の専門書にも、「何もつけなくていい」と書いていますよ。
肌の健康のためには水洗顔で、何もつけない、肌本来が持つ皮脂や細胞間脂質、天然保湿因子を取り去らないことが基本である。
洗顔料で肌を洗浄し、基礎化粧品をしっかりつけないといけないというのは幻想であり、取り去らなければつけなくてもよい。
引用元: 美容医療超実践講座
2.バリア機能だけでは不十分(という前提で否定する)
“肌に備わるバリア機能だけでは、健康な肌は美しい肌を保つには不十分である”という前提を作って、肌断食を否定している主張もよく見かけます。
つまり、スキンケア化粧品をつけないと、肌の健康や美しさは手に入らないと言っているのです。
人間を含めた生物は、さまざまな器官が絶妙に働くことで健康を保っていますが、人間の肌も例外ではなく、バリア機能によって健康と美しさを保つ働きをしています。
もし、ほとんどの人に保湿が必要ということであれば、ほとんどの人のバリア機能には欠陥があるということになりますが、そんなことはありません。
またバリア機能とは、本来、外部の異物が体内に入らないためにあるものです。
化粧品をつけるというのは、“入らないところに入れようとしている行為”、もしくは“バリアを壊す行為”と言い換えられます。
もちろん、アトピー性皮膚炎などバリア機能が不十分な方もいらっしゃっいますので、そのような方は保湿が必要な場合があります。
しかしながら、一般的な肌であれば、バリア機能だけで健康で美しい肌が保つ力が備わっています。
美容クリニックで有名な高須クリニックの高須院長も、肌からは吸収しないと明言されていますよ。
Q.ヒアルロン酸を肌から吸収して、体内のヒアルロン酸が増えてお肌ぷるぷるになる……みたいなイメージがあるんですけど。
A.「いえ、吸収はしません。
肌には、外の刺激から体を守る“バリア機能”がありますから。そう簡単に外のものを吸収したら、大変なことになっちゃいます」引用元: 【“コスメで美肌”は本当か? 美容法のウソを高須院長がぶっちゃける】高須クリニック院長・高須克弥 - 女子SPA!
3.健康な肌と美しい肌は違う(という主張で否定する)
肌断食で健康な素肌は作れるかもしれないけれど、健康な肌と美しい肌は違うという意見です。
これは美意識の違いからくるものかもしれませんが、苦し紛れの主張に聞こえてしまいます。
なぜなら、健康な状態こそ美しく感じるのが、生物に備わった美的感覚だからです。
不健康なものほど美しい、とはなかなか感じません。
健康は、生物の子孫繁栄に欠かせない要素であるため、生命力の強い方が美しく感じたり、心を惹かれるようにできているのです。
現代の日本における美的感覚は、明治維新以降に持ち込まれた西洋文化が元になっています。
日本人が、文明の進んでいた西洋に憧れたために、西洋人のような見た目が美しいという価値観が生まれました。
その流れに沿って、西洋人のようなメーキャップや印象こそが美しいという刷り込みをしたのが化粧品会社です。
戦後より化粧品会社は、莫大な広告費と時間を費やして、現代に通じる美的感覚を植え付けながら化粧品を販売することに成功したのです。
女性は、ファンデーションをしっかり塗ったバッチリメイクを好んだり、マナーだと捉えている人が多いようですが、男性の多くはナチュラルを好む方が多かったりします。
美意識や美的感覚は、人によって違っていたり、時代背景や世論などにも影響される人が多いということですね。
4.歳を重ねたら回復力がなくなる(という主張で否定する)
歳を重ねると基礎代謝も低下し、体の回復力が低下しますが皮膚も例外ではありません。
しかしながら、年齢を重ねてもバリア機能は健在で、健康で美しい状態を保つだけの力があります。
年齢とともに肌が荒れやすくなったのであれば、年齢ではなく、化粧品によってバリア機能が低下しているかもしれません。
お肌の力が弱まっていると感じたら、過剰なスキンケアが原因かもしれないと疑いましょう。
肌の健康や美しさを求めるなら、肌の外からアプローチするのではなく、バランスのいい食事・適度な運動・十分な睡眠・ストレス解消など、内面美容に取り組みましょう。
内側からきれいになると、本質的に美しくなりますよ。
5.エイジング効果がない(という主張で否定する)
歳を重ねると老化するのは、生物の宿命です。
年齢を重ねる度に体力が低下するように、肌も老化します。
しかしながらそもそも化粧品では老化を遅らせることはできず、できることは塗ったときだけ取り繕うことだけです。
肌断食は、老化防止や若返らせることはありませんが、それは化粧品もまったく同じ。
化粧品で取り繕うのではなく、“素肌と向き合い、自分らしく年齢を重ねる”のが肌断食になります。
たしかに、化粧品に頼ってこなかったご年配の方ほど、肌に自然なハリやツヤできれいな肌を維持できている印象があるわ。
でも、エイジングケアって言われたら、若返り効果や老化防止の効果を期待しちゃうのが女心だわ。
あ、化粧品で使われる“エイジングケア”について勘違いしていますね。
エイジングケアとは、老化防止や若返りという意味ではありませんよ!!
えっ!!そうなんですか!?
では、エイジングケアって一体何なんですか?
エイジングケアとは、「年令に応じたお手入れ」という意味です。
「年令に応じたお手入れができますよ」って言われても、フワフワしていてよく分からないですよね。
つまり、エイジングケアとは効果効能ではなくて、あたかも若返り効果があると思わせるイメージだけの言葉なのです。
エイジング化粧品って高価なものが多いので、なんかショックです。
「年齢とともに、より保湿性の高くて高価な化粧品が必要」というのは、化粧品会社が化粧品を販売するためにつくった口実なのね。
“より安心できるものにすがりたい”と思う女心を。。。
なんか、悔しいです。
そう感じるかもしれませんね。
そもそも、化粧品を使っても肌の若返りはできませんからね。
化粧品でできることは、クリームなどで表面を潤ったように取り繕ったり、メーキャップ効果で見た目を変えることくらいです。
アンチエイジングには誰しも憧れると思いますが、もし若返りができる方法が発明されたら、、、
ほとんどの化粧品会社は無くなってしまうでしょうね。
6.肌断食は年齢相応に老化する、老ける(という主張で否定する)
肌断食は、たしかに老化を防ぐものではありません。
しかしながらこの批判は、そもそも化粧品に老化を遅らせる効果や若返らせる効果がありませんので、批判に対しての受け皿がありません。
また、年々寿命が伸びていることも関係しているのか、若々しく歳を重ねている人が増えているのは事実で、とても素晴らしいことです。
当たり前ですが、化粧品が寿命を伸ばしているのではなく、現代の豊かさや医学の発展によるものですので、このような批判は真に受けずに受け流しましょう。
7.肌断食は若いときだけ(という主張で否定する)
「若いうちはいいけれど」というのも、よく聞く批判です。
しかしながら、実際には70代以上の方も肌断食に取り組まれ、スキンケアに頼らない生活に成功している人もいらっしゃいます。
たとえば、こちらの肌断食の口コミをご覧ください。
お風呂から出たら「突っ張るからすぐに化粧水をつけたい!!」となるのは、年齢によるものではなく、化粧品によって素肌の代謝が低下していることが原因です。
肌断食の間違った解釈による批判
肌断食を独自の解釈によって、批判するパターンもよくあります。
肌断食のやり方を独自に解釈して「肌断食は◯◯だからダメ」と、否定している類のものです。
たしかに、肌断食のやり方には明確な定義がありませんので、批判や指摘をしやすいのかもしれません。
しかしながら、肌断食のやり方よりも大切なのは、肌断食をする目的です。
肌断食の目的とは、健康で美しい素肌作りです。
さまざまな情報に振り回されないように、本質を見極める目をもちましょう!
1.毎日すべきではないという批判
肌断食は、毎日するべきではないという批判(指摘)には主に2つあります。
肌の状態を確かめるためだけならいい
一時的に化粧品をやめれば、「今の肌の状態が良いのか悪いのか」を見極めることはできるが、長期的にするとよくないという考え方です。
“化粧品をやめて肌が乾燥したら、保湿が不足している”と判断したり、“化粧品をやめたら悪化して、つけて調子が良いなら使っている化粧品が合っている”と判断するようです。
ここで疑問なのが、化粧品をつけてない肌の状態が本当の素肌の状態であるとか、肌が化粧品によって悪化しているなどとは思わないことです。
肌断食とは、根本的にきれいになるためのアプローチになりますので、一時的に行うのではなく、時間をかけて取り組みましょう。
肌が疲れたときだけするのはいい
化粧品で肌が疲れたら、肌を休めるために数日程度なら肌断食をしてもいいが、それ以上はマイナスになるという批判です。
これは、そもそも“肌を休める”とか“化粧品で肌が疲れる”と認めていますので、論理が破綻しています。
なぜ、「肌が疲れる=肌にマイナスなこと」を、美容目的で繰り返すのでしょうか?
「肌につけないことがいい」という認知がないため、継続することがいいとは思えないのだと思います。
これらもバリア機能を学べば、安心して継続できるはずですよ。
2.全く化粧品は使ってはいけない
肌断食は、まったく化粧品を使ってはいけないから、絶対にメイクもスキンケア化粧品も使ってはいけない。使ったらそれは肌断食ではない。だから肌断食なんて不可能だ、という主張です。
これは、肌断食に明確な定義がないために起こる批判(指摘)ですが、肌断食の目的は一切化粧品を使わないことではなく、健康で美しい素肌を作ることになります。
健康で美しい素肌を作るという目的を達成するために、化粧品に頼らないという順番です。
つまり、健康で美しい素肌の実現ができればいいので、肌の健康を阻害しない程度にメーキャップを楽しむことは許容範囲です。
しかしながら、肌に負担の少ない化粧品を選び、素肌の健康と美しさを阻害しないようにしましょう。
3.日焼け止めを使ってはいけない
肌断食では、日焼け止めを使ってはいけないから、紫外線の害を防げないから肌断食はやるべきではないという批判です。
こちらも“化粧品は一切使ってはいけない”という勝手な解釈からきています。
肌断食の紫外線対策は、なるべく日焼け止めに頼るのではなく、日傘や帽子、サングラスや長袖など物理的に紫外線を防ぐことを推奨しています。
しかしながら、害になるほど紫外線を浴びる場合は、日焼け止めを使用していいのです。
あまり知られていないのですが、紫外線は、真夏の日中でも15〜20分程度であれば、シミやシワの原因になるような害にはなりません。
むしろ、過剰な日焼け止めは、紫外線の害よりも日焼け止めの害が上回ることがあります。
※日焼け止めの害とは、バリア機能の低下や毛穴詰まりなど
日焼け止めは、紫外線を長時間浴びる場合などに使用し、日常生活は日焼け止めが必要かどうかを見なおしましょう。
4.洗顔は水だけ
肌断食の概念を伝えている医師の宇津木龍一先生や池田大志先生が、基本的に水洗顔をオススメしています。
おそらく、そこから「石鹸などを使ったら肌断食ではない」という批判(解釈)につながったと考えられます。
しかしながら宇津木先生も池田先生も、ニキビやトビヒなどの症状がある場合など、時と場合によっては石鹸を使うことを推奨しています。
YouTubeなどで、“肌断食は洗顔すらしないもの”と独自の解釈をして、肌断食を批判している医師もいますので注意してください。
5.いきなりすべての化粧品をやめないといけない
肌断食は、すぐに全ての化粧品をやめないといけないという意見です。
こちらの意見(批判)も、肌断食の目的と手段を理解しないで闇雲に批判している類のものに思えます。
当サイトを運営する肌断食研究所では、いきなりすべての化粧品をやめると、いままでとのギャップに肌が対応できなかったり、精神的なプレッシャーが大きいため、徐々に化粧品を減らすことをオススメしています。
肌断食というキーワードがひとり歩きしていろんな意味で解釈されています。
大切なのは、健康で美しい素肌作りという目的です。
目的を達成する方法は、いくつかあることを知っておきましょう。
6.美容法(スキンケア)ではなく治療法
肌断食は、美容法(スキンケア)ではなく治療法だから、日常的に行うべきではないという批判です。
この批判は、解釈の問題だけではなく完全に論理破綻しています。
なぜなら、何もつけないことが治療であれば、化粧品を使っていない子供や男性などは、皮膚の治療を常に行っていることになるからです。
皮膚には、もともと何もつけない状態で健康で美しい肌を維持するために“バリア機能”があり、肌そのものの力を活かした、もっとも自然な状態をキープする方法が肌断食なのです。
化粧品を使っていて肌が荒れた場合、化粧品の使用を中止すると、肌が回復することがよくあります。
何もしないことで良くなったのは、化粧品という異物による刺激がなくなり、バリア機能が回復したという、自然治癒力によるものです。
普段、化粧品を使っていることが、肌の負担になっているということに気づきましょうね。
肌断食は効果なし、むしろ悪化するという批判
肌断食は効果なし、むしろ悪化するという批判もよく目にします。
その内容は、主に“好転反応として、このような症状が出るからやめたほうがいい”というものです。
- ひどく乾燥して肌が荒れる
- 皮むけする
- 角栓だらけになる
- ニキビだらけになる、ニキビが増えた
- 脂漏性皮膚炎になる
- シミが増える
事実として、肌断食を行うとこれらの症状が出ることはありますが、必ず原因があり、肌断食のやり方によって悪化を防ぐことができます。
肌断食を行って、これらの症状が出たとしても、けっして肌断食が合わないわけではありません。
むしろ、肌のバランスが大きく崩れていると考えられます。
そこで、上記のような症状に陥らないように、また陥ったときの対処法をご紹介します。
1.ひどく乾燥して肌が荒れる
化粧品に頼り続けていたり、クレンジングや洗顔料を使い続けた肌は、肌の保湿成分が削ぎ取られていたり、代謝が低下しています。
素肌の保湿成分が不足しているのに、いきなり保湿をやめると、激しい乾燥に見舞われたり肌が荒れてしまうことがあるのです。
- 夜だけ肌断食からはじめる
- 日中の化粧品は徐々に減らす
- 美容ソルトの洗顔料を使う
1-1.夜だけ肌断食からはじめる
まずは、すべての化粧品をやめるのではなく、夜から何もつけないようにします。
なぜなら、お肌は寝ている間に代謝するため、夜に毛穴が通っていると油分や水分を出すことで、翌朝はしっとりした健康な素肌に戻るからです。
夜にクリームなどで毛穴にフタをすると、お肌は代謝できなくなってしまいます。
この夜の代謝サイクルを毎晩繰り返すことが何より大切で、徐々にお肌は本来の力を取り戻します。
1-2.日中の化粧品は徐々に減らすこと
化粧品に頼ってきた肌は、バリア機能が低下していることが予想できます。
バリア機能が低下した肌は、乾燥するだけでなく、肌を守る力が低下しているため外的刺激にも弱い状態になっています。
そのため日中はムリをせず、徐々に化粧品の量を減らします。
目安は、1ヶ月ほどで1種類までスキンケア化粧品を減らせばいいでしょう。
1-3.美容ソルトの洗顔料を使う
肌断食の成功には、洗顔がもっとも大切になります。
洗顔だけで、肌断食初期の乾燥を抑えることができるからです。
洗顔のポイントは2つ。
- 毛穴をきれいに保つこと
- 必要な油分を肌に残すこと
そこで手前味噌ですが、肌断食研究所では、肌断食を成功させるために美容ソルトの洗顔料を販売しています。
美容ソルトの洗顔料「うつくしお(美塩)」
肌断食を成功に導く、美容ソルトの洗顔料 “うつくしお(美塩)”には、3つの特徴があります。
- 浸透圧で泡では取れない毛穴汚れを取る
- 必要な皮脂を残してくれる
- 美容成分配合で敏感肌の方もやさしく洗顔できる
“うつくしお(美塩)”は、洗浄成分に美容ソルトを配合することで、塩の浸透圧により泡では取れない毛穴汚れを引っ張り出します。
また、界面活性剤を使用していないため、必要な皮脂を肌の表面に残します。
さらにプラセンタやコラーゲン、トレハロースなどの美容成分を配合しており、洗浄による刺激を和らげるため、敏感肌の方にもやさしく洗顔できます。
つまり“うつくしお(美塩)”は、“肌断食の失敗原因である「毛穴や乾燥」を解決した、肌断食に成功したい人のための洗顔です。
2.皮むけする
スキンケア化粧品やメイクに頼ってきた人は、ターンオーバーが乱れていることがよくあります。
ターンオーバーが乱れた状態で肌断食をはじめると、今まで剥がれ落ちていなかった老化角質が、脱皮をするかのように剥がれ落ちる人がいます。
皮がむける場合は、いずれにしてもバリア機能が低下していますので、日中はムリをせず、ワセリンか今お使いのクリームなどをつけて様子を見ましょう。
3.角栓だらけになる
肌断食をはじめたら、急に角栓が大量に発生する場合があります。
角栓の根本原因は、クレンジングや化粧品によってお肌にダメージが蓄積されたことで、ターンオーバーが乱れてしまっているのが原因です。
- 肌断食を行うが、素肌の保湿成分が不足しているため乾燥する
↓ - 乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌される
↓ - ターンオーバーの乱れから、毛穴の皮脂や角質が排出されずに詰まって角栓発生!!
↓ - 皮膚が薄くなっているため角栓が目立つ
つまり肌断食初期の角栓は、ターンオーバーの乱れから角質が毛穴に詰まりやすくなっているのが原因なのです。
ターンオーバーが整うまでには時間がかかりますので、肌断食をはじめて角栓が目立ちはじめたら、ワセリンや馬油などを使い、徐々に保湿の量を減らすようにしましょう。
4.ニキビだらけになる、ニキビが増えた
- 急に洗浄力を落としすぎて、皮脂が過剰に肌に残ってしまっていること
- 急に保湿を減らし過ぎて、乾燥した角質が毛穴に詰まって角栓になっていること
つまり、今までとの洗顔の洗浄力とギャップと保湿量のギャップが大きすぎることが、大量にニキビが発生した原因です。
この2つの原因を取り除くことが、肌断食の失敗を防ぎます。
- 洗浄力を徐々に落とす
- スキンケア(保湿)も徐々に減らす
まずは、洗浄力を少しずつ弱めることで余分な皮脂を取りつつ、皮脂の取り過ぎによる過剰分泌を抑えるようにします。
また、乾燥した角質が毛穴に詰まって角栓となり、ニキビのもとを作りますので、過度に乾燥しないよう保湿の量は徐々に減らします。
これらは、皮脂バランスが取れて、ターンオーバーが正常化することで解決するので、つまりは時間の問題。
急激な変化は肌が対応できず、ニキビなどの肌トラブルを起こすことがあるので、肌断食はムリをせずに自分のペースで焦らずに取り組みましょう。
とくに洗顔の方法が、大量ニキビの原因になりますので、【重要】ニキビ肌の洗顔のやり方をご覧ください。
また、明らかな異常を感じる場合は、信頼できる皮膚科専門医にご相談されることをオススメします。
5.脂漏性皮膚炎になる
脂漏性皮膚炎になるパターンは、ニキビができるケースと似ていて、「急に洗浄力を落としすぎたことによって、皮脂が過剰に肌に残ってしまった」ことが原因です。
水だけの洗顔をしている人が、陥りやすいパターンになります。
つまり、今までとの洗顔の洗浄力とギャップが大きすぎて、肌に過剰分泌された皮脂が残り過ぎているのです。
詳しくは、【重要】ニキビ肌の洗顔のやり方をご覧ください。
顔にかゆみを感じる場合は、肌荒れや脂漏性皮膚炎の可能性がありますので注意が必要です。
ニキビ同様に明らかな異常を感じる場合は、自己判断せず、皮膚科専門医等にご相談いただくことをオススメします。
6.シミが増える
結論からお伝えしますと、肌断食によってシミが増えることはありません。
長期的に肌断食を行ったうえでシミが増えたなら、適切な紫外線対策や、正しい日焼け止めの使い方をしていなかった可能性があります。
正しい日焼け止めの使い方に自信がない人は、こちらのページをご覧ください。
肌が健康になり透明感が出たことで、シミの部分が目立ってしまったということはしばしばあります。
でも、日焼け止めをやめたことで、シミが薄くなったという声もありますよ!
肌断食に失敗するパターン
肌断食への批判の中には、実際に肌断食をしてみたけど思ったようにはいかなかったというものもあります。
肌断食に失敗するパターンは、主に3つあります。
- 水洗い洗顔をすること
- 純石鹸で洗顔すること
- 一気にすべての化粧品をやめること
1.水洗い(ぬるま湯)の洗顔
結論からお伝えしますと、肌断食をはじめるにあたって水だけ(ぬるま湯だけ)の洗顔からはじめることはオススメできません。
なぜなら、肌断食初期の段階は皮脂が過剰分泌されていることが多く、水だけの洗顔だけでは、皮脂汚れや毛穴汚れを落とせないからです。
肌は、必要な潤いを取り除かれると、乾燥を防ごうとして皮脂を過剰に分泌します。
このことに気がつかず肌断食を行うと、皮脂が過剰に残ってしまい、ニキビや肌荒れ、ときには脂漏性皮膚炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。
2.純石鹸で洗顔
純石鹸で肌断食をはじめる人も多いですが、純石鹸は洗浄力が非常に強いため、肌に必要な保湿成分や皮脂まで洗い流してしまい、過度の乾燥を招いたりバリア機能を低下させる恐れがあるためオススメできません。
純石鹸は、洗浄力がやさしいと勘違いをしている人が多いのですが、純石鹸とはその名のとおり石鹸をつくる成分(石鹸素地)のみで作られているため、洗浄力が強いのが特徴です。
3.一気にすべての化粧品をやめる
「肌断食をすればきれいになれる」と意気込んで、一気にすべてのスキンケアをやめることは、肌断食に挫折するパターンです。
なぜなら、化粧品に頼ってきた肌は素肌の保湿成分が不足しているため、一度にすべての保湿をやめると過度の乾燥に見舞われます。
肌断食は続けることが何より大切になりますので、けっしてムリをせず、自分のペースで保湿の量を減らせばOK。
スキンケア化粧品を減らす目安は、1ヶ月をメドに1種類までに減らせればいいでしょう。
なかには、素肌力が落ちていることが乾燥の原因にも関わらず、「私には肌断食は合わない」という方がいらっしゃいます。
何かにすがりたい気持ちは分かりますが、素肌の根本からきれいになりたいのなら、自分の素肌の状態を受け入れることは大切ですよ。
化粧品の正しい使い方
あなたは、化粧品を正しく使っていますでしょうか?
化粧品の使い方(目的)は、主に2つあります。
- メーキャップ
- 肌を守る
1.メーキャップ
メーキャップは、まさに「美しく魅せる」効果です。
肌断食で素肌がきれいになると、ファンデーションの厚塗りは無縁になります。
表情を映えさせたいときは、ポイントメイクで十分になるでしょう。
2.肌を守る
化粧品とは、本来、肌を守るために使います。
肌を守るべきは、この2つの場合です。
- バリア機能が低下している場合
- 長時間、紫外線を浴びる場合
基本的に、これ以外に化粧品を使う必要はありません。
バリア機能が低下している場合
バリア機能が低下している状態とは、主に肌が乾燥をしているときになり、ワセリンや化粧品で肌を守ることは有効です。
本来は、バリア機能で外的要因から肌を守りますが、バリア機能が低下していると外的刺激に弱くなるため、ワセリンなどをつけることで人工的なバリアを作ります。
注意点としては、夜は何もつけずに素肌で就寝することです。
夜はお肌が代謝する時間であり、寝ている間はお肌を守る必要もないため、素肌で就寝しましょう。
乾燥を感じなくなったら、バリア機能が高まってきていますので、保湿の量を減らしたり、つけないように移行してください。
長時間、紫外線を浴びる場合
長時間に渡って紫外線を浴びることは、肌へのダメージになりますので、日焼け止めで肌を守ることは有効です。
肌断食では、なるべく日傘や帽子、サングラスや長袖など物理的に紫外線を防ぐことを推奨しています。
なぜなら、日常生活において害になるほど紫外線を浴びることが少ないからです。
たとえば、真夏の日中に20分以上日差しを浴びる場合などは、シミやシワなどの原因になることがありますので、日焼け止めを使いましょう。
肌断食はやめた方がいい人
このページでは、肌断食を否定する意見への見解をお伝えしてきましたが、肌断食に慎重になった方がいいという人についてお伝えします。
それは、アトピー性皮膚炎などの、皮膚疾患をお持ちの方です。
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は、バリア機能が著しく低下していたり、自力で肌を守れない人もいます。
その場合は、ワセリンなどの保湿剤を塗ることでお肌を守る必要があるでしょう。
しかしながら、過剰な保湿をやめたら肌の力が発揮されたというパターンもありますので、信頼できる皮膚科専門医にご相談の上、肌断食に取り組むようにしてください。
このような人は、あくまで一部の方々です。
大多数の人は、過剰なスキンケアは不要です。
まとめ
肌断食は、これまでのスキンケアや美容法とは180度異なった考え方ですので、批判する人が多いのは事実です。
また、昨今のインターネット広告は、薬機法に違反した広告や、明らかに捏造した口コミ広告に溢れています。
その他SNSやYouTubeなどの発達により、企業だけでなく自称美容家などの個人の情報発信にも触れれる機会ができました。
さまざまな情報がありますので、“何が正しいのか分からない”人も多いのではないでしょうか?
ウソの美容情報に一喜一憂せずに、本来の自由で美しい自分になるためにも、ぜひ肌断食に取り組んでいただければ幸いです。
不安な人は、私たち 肌断食研究所が、しっかりとサポートさせていただきます。
加藤憲吾
肌断食研究所株式会社
代表取締役
2009年より化粧品業界に入り、肌をきれいにするはずの化粧品が肌トラブルを誘発しているという矛盾に気づく。
2014年12月、「肌断食」を推奨する化粧品ブランドである肌断食研究所(旧プルミエグラン)を設立。
健康な素肌作りには化粧品は必用なく、適切な洗浄のみでいいという考えを確立し、界面活性剤を使用しない美容ソルトの洗顔料「うつくしお(美塩)(旧プルミエグラン)」の販売開始。
詳しくは、運営者情報と運営者ポリシーや、創業秘話を御覧ください。