肌断食中の肌荒れなぜ起こる
肌断食中の肌荒れは、それまで基礎化粧品などで補っていたケアがされなくなることで、様々なバランスが崩れて起きています。
- スキンケアで油分を補うことで皮脂分泌が足りなくなっている
- スキンケアで保湿をしていたため、肌本来の保湿機能が低下している
- 洗浄力の強い洗顔や合成界面活性剤、防腐剤などの影響で、必要な常在菌が少なくなっている
スキンケアで補っていた、保湿成分や油分が補われないと、肌が保護しようとして、過剰の皮脂を分泌し、それが元で「ニキビ」「角栓」などに繋がります。
また、急に保湿がされなくなっても、元々のお肌の保湿機能が低下しているため、保湿が追い付かず乾燥にみまわれることもあります。
肌に極度の乾燥が続いてしまうと、紫外線やホコリや細菌などの悪影響が心配になります。
合成界面活性剤や防腐剤などの影響で、肌表面に必要な常在菌が少なくなっていると、「ニキビ」や「脂漏性皮膚炎」などが起こりやすくなります。本来なら肌に付着していない細菌が肌についても、戦ってくれないため、付着したままでトラブルになることもあります。
化粧品に頼り続けることで、お肌そのもののチカラが弱くなっていることが原因です。
適正にターンオーバーがされていないと、肌表面にある角質細胞が痩せてしまい、薄くなって痩せたお肌に角栓が目立ちやすく要因にもなります。
これは、肌断食をしたことで肌荒れが起きたと思われがちですが、肌本来の状態が現れたにすぎません。
本当なら自ら潤い、皮脂を分泌して肌を保護し、トラブルが起きないよう、脳が働きかけるのですが、そのチカラが弱まったことによります。
肌断食を諦めるのではなく、方法を見直したり、肌断食の進め方を緩めることで解決できます。肌断食を乗り越えれば、ツヤが戻ったり、自らうるおうなど嬉しい改善をみせていきます。
スキンケアに使っていたお金や時間を他のやりたい趣味などに回すこともできます。
肌断食で、お肌本来のチカラを引き出してあげるまでゆっくり続けるようにしましょう。その先には健康でツヤツヤの美肌が待っています。
肌荒れの期間はどのくらい
肌荒れの期間は、肌断食開始3日後から始まり、1年以内に徐々に良くなる口コミが多数あります。
3日ほどで乾燥による皮むけ、粉ふきなどが始まり、1ヶ月~3ヶ月続くという声や、ニキビや角栓が出始めるという体験をした方もいます。
また、開始した直後は何も起きなかった肌が、2~3週間経過したところで、乾燥やニキビ、角栓に発展してしまったという声もあるようです。
3ヶ月を過ぎたあたりから徐々に良くなり、6ヶ月から1年の間に落ち着いて、改善が見られた、という方は、最終的にはノーファンデ肌になれたなど、嬉しい声を上げています。
最初は肌が驚いて荒れがちになりますが、肌断食を続けていくと、長期的に改善が見られ、続けて2年後にはシミが薄くなったという体験や、シワが目立ちにくくなったという方もいます。
また、肌断食は年齢関係なく始めることができます。
肌断食を続けていると、40代を過ぎてもシワが目立ちにくくなったり、洗顔後もつっぱることなく、自然に潤い続ける肌になれた方もいます。
ただし、基礎化粧品やメイクなどをどのくらいしていたか、頼っていたかにより、個人差が大きい部分でもあります。
あくまで、目安として考えて、一般的な肌荒れの期間よりも長く続かないよう、肌断食のやり方を見直しながら続けていきましょう。「肌断食は合わない」などと思わないようにしてください。
場合によっては、ワセリンや化粧水をつけ、肌断食の進め方を緩める方法もあります。
肌断食中の肌荒れへの対処法
1.基本はじっとがまん
肌断食ではお肌のチカラが戻るまで、どうしても安定しないことが多くなりがちです。そのため、素肌がもともと持っている機能や働きを取り戻すまで、待つ必要があります。改善していくまでの時間はある程度みておくようにしましょう。
また、間違って欲しくないのが、美肌を生むために必要なのは、「肌表面のケア」だけではありません。
美肌はインナービューティーから生まれます。
睡眠不足はないか、便秘はしてしないか、美肌に良い食事をバランスよく摂れているか、運動不足はないか、など健康に過ごせているかをチェックしてみてください。
良い栄養をバランスよく摂り続けることで、美肌を生み出す材料をしっかり補給することに繋がります。
肌はもともと細胞分裂を繰り返しながら作られていく細胞の集まりですので、栄養が足りない状態では良い肌は作られません。
バランスの良い食事は、食材の色をたくさんそろえて摂るようにするとバランスがよくなります。
赤…トマト、ニンジン、リンゴ、いちご、鮭などの赤身魚
黄…カボチャ、卵、バナナ、レモン、オレンジ
緑…緑黄色野菜、キウイ
紫…なす、ブドウ
黒…ゴマ、海藻類、こんにゃく
茶色…きのこ、納豆、牛肉、豚肉、アーモンド、雑穀類
白…イモ類、淡色野菜、白身魚、豆腐、ヨーグルト
ここに上げた食材はほんの一例ですが、普段の食事を彩りよく、揃えるように意識してみましょう。
また、セラミドサプリやコラーゲンドリンクなどは、摂っても肌に使われることはありません。
食事をバランスよく摂る方が効果的です。食事でどうしても補えない時に、一時的にサプリなどで補うようにしましょう。
特に排便が滞ると、体内に不要なものをため込み良くありません。有害物質が体中に巡るとも言われています。排便のデトックス効果は、老廃物や有害物質の排泄の大部分を占めるので、改善に向けて取り組んでみましょう。
このように、肌断食では、スキンケアだけでなく根本的な解決を大切にします。
バリア機能が低下している肌断食中に、雑菌が入ってしまう可能性も十分考えられますので、もし、赤ニキビや吹き出物で、明らかな異常を感じた場合は、皮膚科専門医に相談してください。
2.必要に応じてスキンケアを
肌断食を始めて、乾燥が気になる声が多く聞かれますが、これは、自ら肌を守るチカラが弱まっていて、バリア機能が低下していることから起こります。そのため、乾燥が長期的に続くのは、トラブルに繋がりよくありません。
一切のスキンケアを突然断ってしまっているなら、基礎化粧品でのスキンケアを徐々に減らしていき、段階をたくさん踏んで肌断食をしていきましょう。
肌断食では、一番最初にクレンジングや洗浄力の強い洗顔料を止めるようにします。
夜だけは何もつけずに寝て、肌本来の代謝活動を促します。
朝や日中のみ、スキンケアを続けましょう。
その時の乾燥のスキンケアとして一番のオススメはワセリンです。あくまで乾燥している時にのみ、段階的に使用しましょう。
もし、肌断食を始めたてなら、手元にあるスキンケア化粧品で対応する方法もあります。
その場合は、乳液やクリームを使用し全体から部分使いに、その後止めていきます。
美容液も全体使いから部分使いに、化粧水も同様に徐々に減らしていきましょう。
お肌の状態を見ながら、減らすスピードを調整していきます。
3.乾燥にはワセリンを
もし、皮むけや粉吹きなどがひどいなら、ワセリンを使用して乗り切る方法をおすすめします。
ゴマ粒程度の微量のワセリンを薄く伸ばして使うようにしましょう。
乾燥しているところだけに塗ります。多用すると、毛穴詰まりの原因となりますので、微量使いを厳守しましょう。
ただし、乾燥が気になっても夜は使用しないようにしてください。あくまで、朝と日中の使用にとどめます。
実際にやってみた
数々の肌断食をサポートしている経験から、「完全肌断食」を一切のスキンケアをせず、肌断食を始めた方のよくある経過を「体験談風」にお届けします。
実際に肌断食をやる上で、ぜひ参考にしてみてください。
【肌断食開始から1週間】
ネットで「化粧品を使わない、肌断食」が紹介されていました。
私はどちらかというと、化粧品が合いにくいと感じていたし、化粧するからから肌トラブルが多くなったのかも…と思って始めてみる事にしたんです。
だから、完全自己流で始めました。
肌断食を始めてから3日くらいは、ほとんど変化がなく、余裕で構えちゃって「意外にスキンケアしないのも快適かも~」なんて思っていました。
ところが徐々に肌がカサカサしてきて…。
粉吹きが最初ひどくなってきて、洗顔後のツッパリとともに、どんどん皮むけが出来ていきました。なんだかみっともなくて、会社にも行きたくない!!と思いました。
パウダーの化粧もつけられずマスクして仕事に行っていました。
今思えば、少しずつスキンケアを減らしていけば良かったのですが、全て急にやめてしまったんです。
夜だけ肌断食、みたいな方法も知らずに初めてしまい、本当に無知でした…。
【肌断食開始から1か月】
そんなこんなで、1ヶ月経っても乾燥は続きました。
だんだん、ガサガサとごわついてきて、肌ざわりがすごく悪くなりました。「これって本当に肌のさわり心地?」ってくらいひどかったです。
ごわついた肌にワセリンを塗りますが、外側は何とかなっても肌の内側が枯れている感じがいつもしていました。
「肌断食なんて始めるんじゃなかったかな~…」と毎日のように思っていましたが、止めようか迷いつつも、そのまま続けていました。
特に純石けんを使って洗顔した後の粉ふきが凄かったので、純石鹸を使うのを止めることにしたら、今度はニキビが徐々に出てきました。
このままではまずい、と思い、生活習慣を少し変えるように工夫してみました。睡眠時間をなるべくとるようにして、お風呂につかるようにしてみたり、ストレッチをしたりして汗をかくようにしたりしました。
汗をかけば、肌の中の悪いものが出るかも知れない…と思って…。
ニキビ=脂っこいものを控えよう、となって、お菓子を止めて、食事にも気をつけ野菜中心にするようにしました。
それもこれもニキビをなんとかしたくて必死でした。
朝起きてすぐに鏡を見て、ニキビが小さくなっているのを確認し、このまま生活習慣の改善を続けよう、と思ったりしていました。
【肌断食開始から2か月】
ニキビは学生の頃にもできましたが、その頃のニキビとは様子が違っていて…。そこまでずるずる引きずらずに良くなってきました。
本当にホッとしましたが、ニキビ跡が消えるか不安でした…。
それと同時に乾燥も徐々に落ち着いてきました。ワセリンを塗る量も減らせたのもこのころです。
「どうも、洗顔に純石けんを使った時に乾燥がひどい気がする」と思い始め、水とぬるま湯洗顔を中心にしました。
ただ、いちご鼻は気になってしょうがなかったので、純石鹸で鼻の頭だけ部分洗いしていました。
【肌断食開始から4か月】
4か月も経った頃でしょうか…。あまりにうまくいかないので、「肌断食」のサイトを改めて検索していたところ、「肌断食研究所(旧プルミエグラン)」と出会いました。
肌断食専用と書かれていたし、サイトをよく見てみると、「洗顔だけはこだわった方がいい」ことを知ってとても驚きました。
(それまでは、洗顔が大切って知らなかったのです)
使ってみたら…4ヶ月経過していたこともあったのかも知れませんが、乾燥はおろか、肌らしいすべすべが戻ってきて、肌触りがよくなりました。続けて良かったかも、と思い始めたのもこのころです。
洗顔が良くなったせいなのか、ワセリンを塗らなくても、肌がつっぱることもなくなりました。
というか、ワセリンを塗るってことを忘れていました。今まで基礎化粧品をつけていたころは、お風呂から上がったら、即、化粧水をはたいて、乳液などをつけていたんです。
でも、お風呂上りでも知らないうちにそのままテレビを見ていて、肌に何も起きていない!!
乾燥していないことに、びっくりでした。
ワセリンで表面をとりあえず覆っていた時と比べたら、内側から潤ってきてる!という実感がわいてきました。
【肌断食開始から半年】
半年もたつと、乾燥は変わらず気にならなくて。たまに、寝不足の時にカサつきが出来ていることに気付きました。
だから肌がカサつくと、睡眠時間を増やすようにして調整してました。
半年たった頃には、少し肌がふんわり?するようになりました。たまに乾燥がある時もありますが、深刻なレベルなどではなく、たくさん寝て2~3日経つと普通に戻っています。
肌がふんわりするようになったので、「これが肌本来の潤いなのか~」と嬉しくなりました。
肌断食前に、シミ取りクリームをずっと使っていましたが、使わなくなったらシミが薄くなってきました‥。ニキビ跡もいつの間にか良くなっていて。
「シミ取りクリームとか、いろんなスポットケアに使っていたお金が無駄だったな…と、使わない方が良かったの?」と思うと、少し残念な気持ちになりました。
肌断食に踏み切って本当に良かった!!とさらに満足度が増したのもこのころです。
肌断食を始めた時は、すんごい後悔もしてしまったのですが、頑張ってきてよかった~。と思いました。
あと、肌のトラブルのシミやシワや乾燥とかを、基礎化粧品でなんとかしようと思わなくなりました。
体と肌が繋がっているって実感できて、肌に出来たトラブルを基礎化粧品でなんとかしようとあがいていた頃が…間違っていたなと思います。
この後も色々な肌断食サイトを見ているのですが、やり方がたくさんあるし、肌断食専用の洗顔の美塩(うつくしお)を使い始めてから、肌がさらに柔らかくモチモチになったことを振り返ると、「肌断食にとって洗顔ってとっても大切」ということを実感しました。
肌断食研究所の美容ソルトの洗顔「美塩(うつくしお)」は、肌断食を始めた頃に出会いたかったと思いましたが、それでも肌の事について調べて詳しくなれたり、肌断食を知ってからライフスタイルや自分自身の考えもしっかりできて、明るくなったと言われるようになりました。
肌断食は、今まで見過ごしてきた色んなことを知ることができるので、ただのスキンケアとはちょっと違うかも知れません。人生観が変わりました…。
もし、本物のきれいな素肌を持ちたいと思うなら、何歳になっても遅くはないと思います。
確かに簡単ではないかもしれませんが、だからこそ、やりがいがあったと思います。
もし基礎化粧品に疑問を持っているなら、始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
肌断食中は、進め方により肌荒れができてしまうこともありますが、なるべく肌荒れがひどくならないよう、自分に合った方法を見つけ進めていくことがとても大切です。お肌は、内側の健康から作られているので、生活全般を見直すようにしていくと、肌断食の強力なサポートになります。適切な方法で乗り越えて、理想のお肌を手に入れましょう。