「ファンデーションなどのメイクは使えるの?」
「紫外線はどうしたらいいの?」
というものです。
決して、クレンジング(メイク落とし)を必要とする化粧品を選んではいけません。
バリア機能が低下したお肌は、乾燥したり敏感肌になってしまうため、肌断食を継続することが難しくなってしまいます。
肌断食により健康な素肌になれば、とてもナチュラルな美しいお肌になります。
「ファンデーションをつけていた頃よりもきれいになった」
「素肌に自信をもてるようになった」
という、うれしいお声に溢れています。
「まだ素肌に自信がないから、ノーファンデはできない」
「職場の関係ですっぴんはちょっと...」
ということもありますよね。
そこでこのページでは、肌断食中の正しいメイク法とオススメの日焼け止めの方法、スキンケアのポイントを解説します。
肌断食研究所のお客様は、早い方で数ヶ月以内、多くの方は1年〜数年かけてノーファンデになられます。
ノーファンデになるまでは、美肌の土台となるバリア機能に負担の少ない化粧品選びをすることが大切です。
肌断食研究所代表の私、加藤が解説します!!
目次
肌断食で気をつけるべきメイクとは?
肌断食の目的は、素肌本来がもっている力を引き出すことであり、そのためにはお肌の負担を減らす引き算の考え方がポイントだからです。
お肌への負担が少ない化粧品として、肌断食研究所では化粧品の四原則を推奨しています。
- 石鹸(お湯)で落ちる
- 合成界面活性剤無添加
- ノンケミカル(紫外線吸収剤無添加)
- ノンシリコン
ファンデーションであれば、パウダータイプのミネラルファンデーションなどになり、アイシャドーやチークなどもパウダーをおすすめしています。
パウダータイプは、肌になかなかなじまないと感じている方も多いと思いますが、肌が健康になるにつれて化粧ノリもよくなり、素肌のキレイさが際立ってくるためつける量も減らしやすいという特徴があります。
- リキッドタイプ
- クリームタイプ
がありますが、このタイプはオススメしません。
界面活性剤やシリコンは、毛穴に詰まりやすくバリア機能を低下させやすい代表的な成分になりますので、健康な素肌つくりには大敵です。
ですから、「ミネラルファンデーション」という括りだけで選ばないように注意しましょう。
実際に化粧品を選ぶ際は、界面活性剤だけでも2000種類以上あると言われていますので、成分名で覚えて選ぶことはほぼ不可能です。
成分で覚えるのではなく、「界面活性剤不使用」「ノンシリコン」という表記を確かめて化粧品を選ぶようにしてください。
肌断食にオススメのパウダーファンデーション
- 天然鉱物が主原料
- 界面活性剤やシリコン、オイルなど不使用
- 落としやすくクレンジング剤を使う必要なし
というように、石鹸でやさしく落とせて、お肌への負担が少ないことが特徴です。
中にはお湯で落ちるタイプもあり、お湯で落ちれば石鹸も必要としないため、お肌にとてもやさしいのでオススメです。
夜用のファンデーションというものや、夜も落とさないでいいファンデーションがあるようですが、夜は何もつけずに休むことを優先しましょう。
夜に化粧品をつけたままにしていると、お肌の代謝のさまたげになってしまい、毛穴の黒ずみやニキビなどのトラブルの原因となってしまうからです。
またファンデーションは、毎日使い続けるのではなく、必要がない時はお休みして、お肌の負担を減らす日をつくるようにしましょう。
パウダーファンデーションの主原料
マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄などの天然鉱物が主原料です。
これらの成分は、ファンデーションとしてのメーキャップの効果だけではなく、紫外線散乱剤と言われる日焼け止めとしての効果もあるため、お肌にやさしい紫外線対策にもなります。
また、これらの成分以外にさまざまなモノが入っているファンデーションもありますが、選ぶ際はなるべくシンプルな成分のものを選びましょう。
※化粧品には全成分を表示する義務があるため、パッケージ等で全成分を確認できます
パウダーファンデーションの使い方
朝の洗顔後、乾燥が気にならなければ、すっぴんのままやさしくパウダーファンデをのせましょう。
乾燥が気になる時は、化粧水かワセリン、馬油などをゴマ粒程度薄く押しづけして、その後パウダーファンデをのせます。
注意点は、なるべく薄く伸ばすようにして厚塗りにならないようにすることです。
たくさんつけることは、毛穴詰まりになりやすくお肌への負担も大きくなります。
ファンデーションを使用するときの注意点
化粧ブラシなどでやさしくつけるか、パフを使う場合はやさしく押さえるようにつけましょう。
つける量は必要最小限にして、お湯や石鹸でサッと取れるくらい薄付けにします。
石鹸で落ちるファンデーションであっても、つける量が多いと石鹸で落ちない場合があるためです。
もし、使用中にアレルギー症状が疑われる時には、皮膚科専門医等の診断をあおぐようにしてください。
また酸化亜鉛は、肌を引き締める収れん効果があると言われますが、ターンオーバーなどが乱れた肌にはニキビにつながる恐れもあるため、多用はしないように注意しましょう。
~ニキビや毛穴に悩む方は収れん化粧水に注意~
お肌や毛穴を引き締めるといわれている「収れん化粧水」などのスキンケアがありますが、お肌をトラブルに導くことがありますので注意しましょう。
洗顔後の肌表面は、アルカリに傾きます。
本来なら、アルカリに傾いた肌を、弱酸性に戻す働きを自然と行うのですが、収れん化粧水を使用することで「化粧水の力で」弱酸性に戻してしまいます。すると、アルカリの合図がとだえてしまい、肌を乾燥から守る大切な皮脂が出なくなってしまうのです。
自動で弱酸性に整えていく力を持つのも、肌のスゴイところ。
収れん化粧水で、その力を奪ってしまわないように注意しましょう。
【要注意!】選んではいけないファンデーション
理由はこちらです。
- 油分と水分を混ぜ合わせるため、合成界面活性剤が使われているから
- 水分が変質しないようにするため、防腐剤が多量に使われているから
- メイク崩れを防ぐためシリコン含有量が多いので、毛穴を詰まらせるから
さらにリキッドやクリームタイプのファンデーションは、肌になじませるために粒子が細かく、パテうめのように毛穴に入り込むため詰まりやすくなります。
また、石鹸で落とせないメイクは、やむなくクレンジングを使用することになります。
脱脂力の強いオイルタイプやシートタイプのクレンジングは、バリア層を壊してしまう原因となり、乾燥や肌荒れなどのトラブルになってしまいますので、使用は控えることを強くオススメします。
基本的には、クレンジングが必要な化粧品はオススメしません。
どうしても必要性がある場合のみに使用し、常用しないようにしてください。
化粧下地もやめましょう
化粧下地は、リキッドファンデーションと同じような成分のものが多いため、お肌に大きな負担を与えます。
健康な素肌には、細胞間脂質(セラミド)や天然保湿因子(アミノ酸)などの強力な保湿成分があり、キメが整い、光を反射することで透明感も出てきます。
下地やファンデーションを何度も厚塗りをするのではなく、素肌の美しさを磨くことに専念しましょう。
ポイントメイクの選び方
毎日ファンデーションをしっかりと塗っている方には想像ができないかもしれませんが、目元や口元のみのポイントメイクだけで、表情がとても映えます。
そのため、ベースメイクはほどほどに、表情に華やかさを出したい場合はポイントメイクのみにすることをオススメしています。
ポイントメイクも、ファンデーションと同じくパウダータイプで必要最小限の量にしましょう。
■チーク
チークもファンデーション同様、パウダーを薄く伸ばす程度にします。
ジェルタイプやクリームタイプなどは避けるようにしましょう。
■口紅
医薬品や医薬部外品とは、肌への一定の効果を認められていますが、その反面、副作用もあることや刺激も強いため長期的な使用には向いていません。
口紅等の色モノは、タール系色素が入っていないものを選びます。
タール系色素は、肌への刺激が強いため肌荒れの原因となってしまうからです。
リップアイテムに含まれている界面活性剤や防腐剤、油などで唇の皮膚バリアを壊してしまうことがあるからです。
唇が他と比べて赤く見えるのは、真皮の下の血管の色によるもので、皮脂がほとんどなく乾燥しやすいのも特徴です。
そのため唇は、皮膚の代謝(ターンオーバー)が活発な場所ですので、表面の角質がはがれやすい傾向があります。
- 皮がむける
- 乾燥がひどい
などがあれば、刺激が強くダメージを受けている可能性があるため、口紅を選び直しましょう。
タール系色素が使われていたり、強い合成界面活性剤が使われている可能性があります。
つい、落ちにくいリップや口紅を選んでしまいがちですが、落ちやすいものを選ぶようにしましょう。
■アイシャドウ
うまくつかない場合は、ワセリンや馬油をごく微量薄く伸ばしてから、アイシャドウをつけます。
ワセリンや馬油は酸化しにくい特徴がありますが、あくまでつける量は必要最小限にとどめましょう。
目の周りは皮膚が薄く刺激に弱いので、次のことを注意してください。
- 塗る時に強くこすらず、やさしく置くように塗ること
- 落とすとき(洗うとき)も、こすらずに優しく落とすこと
また、クリームタイプは油分が強く、界面活性剤が含まれていますので使用しないようにしましょう。
■アイライナー
リキッドタイプ、ペンシルタイプのどちらも、肌の刺激やダメージの元になるからです。
リキッドタイプのアイライナーは、繊細な目の周りの毛穴をふさいだり、バリアを壊してしまいます。
ペンシルタイプのアイライナーは、皮膚表面を壊してしまうことも。
皮膚表面のバリアが傷つくと、ひどい場合は炎症にもつながったり、こする刺激で黒ずみができることもあります。
さらに硬い芯でラインを書く時に、引っぱったりゆるめたりを繰り返すことは、老化とともにまぶたが落ちてしまう原因にもなりかねません。
眼球の周りは眼をまもるために、クッションの役割りを果たすやわらかい脂肪でおおわれています。
まぶたの皮膚はとても薄く、皮脂腺がすくないので乾燥しやすく神経も敏感です。
肌への刺激は、可能なかぎり避けた方がいいでしょう。
■マスカラ
使用する場合は、石鹸で落ちるマスカラを選び、なるべく毎日は使用しないようにしましょう。
マスカラは、刺激に弱い目の近くなので、皮膚につかないように注意します。
また、マスカラを落とす際に目をこすってしまうと、目の下のクマや黒ずみの原因になります。
ウォータープルーフ・マスカラは、落とすためにクレンジングや強い洗浄力が必要となり、目元へのダメージが大きくなるため使用しないようにしてください。
肌断食中の日焼け止めは?
「日焼け止めを塗るのも肌には良くない。でも、紫外線を浴びる方がもっと良くない。」
というのは間違いで、日常生活では紫外線の害よりも、日焼け止めの肌への負担が大きいのです。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、肌の表面で化学変化を起こすためお肌にダメージを与えます。
またUVクリームには、界面活性剤が使用されていることはもちろん、毛穴詰まりなどを起こしやすいシリコンなどが含まれていることが多いのもマイナス要因です。
さらに、日焼け止めを落とすためのクレンジングもお肌にとって大きな負担がかかるため、ダブルでダメージになってしまいます。
とはいっても、紫外線は気になるところ。
まずは物理的に紫外線を防ぎましょう。
- 日傘をさす
- 帽子をかぶる
- 長袖を着用する
- サングラスをする
また、30分以上陽にあたる時は日焼け止めクリームではなく、紫外線散乱剤が入っているパウダータイプのミネラルファンデーションなどを使いましょう。
(日焼け止めパウダーでも可)
酸化チタンは紫外線UVBを遮り、酸化亜鉛は紫外線UVAに有効です。
酸化チタンは、酸化亜鉛ほど被膜力が劣ると言われていますが、この2つでSPFもPAもカバーできます。
酸化亜鉛と酸化チタンをうまく組み合わせることで,UVBからUVAに至る幅広い紫外線領域を遮蔽するサンスクリーン剤の設計が可能となる。
引用元: 新しい紫外線防御剤の機能と開発
ビタミンDはカルシウムと結合して骨や歯を丈夫にしてくれます。カルシウムをいくらとっても、ビタミンDが足らないと、体に取り込まれることはありません。
とくに女性は、骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症にかかりやすいと言われているので、健康のためにも適度に陽に当たるようにしましょう。
▼紫外線対策について詳しくはこちら▼
肌断食の正しいやり方
■朝の洗顔
- ぬるま湯洗顔(30〜33℃)
- 美容ソルト洗顔
のいずれかを、お肌の状況を見ながら取り入れます。
美容ソルトは毛穴の汚れを優しく吸い出し、抗菌作用も期待できるのでオススメです。
とくに気になる症状がない場合は、夜に何もつけていないため、ぬるま湯洗顔でも大丈夫です。
多めの水ですすぎ、指で顔をゴシゴシとこすらないようにしましょう。
洗い上がりは、やわらかいタオルでこすらずに押さえるようにふき取ります。
肌断食を始めたばかりの人で、洗い上がりの乾燥が気になる場合は、化粧水や白色ワセリン、馬油などを薄く部分使いしましょう。
乳液や美容液などの化粧品は、なるべく使用しないことをオススメします。
ただし、ワセリンの使用感が好まないというような場合は、乳液などのスキンケア化粧品を乾燥が気になるところにだけ少量使用し、乾燥しなくなったらやめるようにしてください。
■夜の洗顔
手前味噌ながら、当サイトを運営する肌断食研究所では、美容ソルトの洗顔料「うつくしお(美塩)」を開発・販売しています。
美容ソルトは、塩の浸透圧により毛穴に詰まった汚れを取り除きます。
また界面活性剤が使われていないため必要な皮脂を残すことができるため、洗い上がり乾燥しません。
そのため乾燥肌や敏感肌の方には、バリア機能が低下してしまうので注意が必要です。
- 皮脂膜
- 天然保湿因子や細胞間脂質
- 常在菌
などが整い、健康な素肌が作られてきます。
■メイク落とし
純石鹸は洗浄力が高いため、肌断食研究所では”馬油を使用した釜炊き鹸化法の石鹸”の使用をオススメしています。
”釜炊き鹸化法で作られた馬油の石鹸”は、洗浄力がとてもやさしくお肌への負担が少ないからです。
(美容ソルトは、界面活性剤を使用していないためメイクを落とせません)
メイクを必要とする方は、馬油の石鹸でさっとメイクオフした後に、美容ソルトの洗顔を使用するようにしてください。
※メイクは、石鹸で落ちるタイプを使用してください
■マスカラの落とし方
なかなか落ちない場合は、水を含んだ綿棒2本用意し、まつ毛の下と上からあてて上の綿棒をまつげの上でころころ転がすようにマスカラを取ります。
引っ張らないようにやさしく行いましょう。
▼肌断食の洗顔について詳しくはこちら▼
まとめ
化粧品の四原則
- 石鹸(お湯)で落ちる
- 合成界面活性剤無添加
- ノンケミカル(紫外線吸収剤無添加)
- ノンシリコン
- 表情に華やかさを出したい場合は、ポイントメイクのみにする(オススメ!)
- ファンデーションを使用するときは、パウダータイプを選ぶ
- 紫外線対策は、紫外線散乱剤入りのパウダーファンデーションで行う
- できるだけ薄くつける
- メイク落としは、釜炊き鹸化法の馬油の石鹸を使う
- 夜の洗顔は、美容ソルトを使う
- 洗顔後は素肌で就寝する
- 朝は毛穴や皮脂汚れが気になる場合は、美容ソルトを使う
スキンケアもメイクも本来ならしないに越したことはないのですが、女性なら「メイクを楽しみたい」こともあると思います。
その際、メイクなどの化粧品は、お肌への負担が少ないものを選びましょう。
肌断食で素肌がきれいになれば、化粧に頼るよりも美肌になりますので、化粧品はできるだけ薄付けにしましょう。
加藤憲吾
肌断食研究所株式会社
代表取締役
2009年より化粧品業界に入り、肌をきれいにするはずの化粧品が肌トラブルを誘発しているという矛盾に気づく。
2014年12月、「肌断食」を推奨する化粧品ブランドである肌断食研究所(旧プルミエグラン)を設立。
健康な素肌作りには化粧品は必用なく、適切な洗浄のみでいいという考えを確立し、界面活性剤を使用しない美容ソルトの洗顔料「うつくしお(美塩)(旧プルミエグラン)」の販売開始。
詳しくは、運営者情報と運営者ポリシーや、創業秘話を御覧ください。